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肝臓は栄養分を活用できる形に分解・合成をするほか、グリコーゲンや脂肪を貯蔵したりと生命の維持には不可欠な臓器だと言われています。実際、肝臓は、500を超える機能をもっています。
そのような肝臓に、炎症が起こる病気を「肝炎」と言います。血液検査などで肝機能が低下する値が半年以上続くと慢性肝炎と考えられるようです。慢性肝炎の原因のほとんどがウイルス感染が原因のようです。B型やC型肝炎ウイルスは、聞いたことがある方も多いでしょう。
消化管で吸収した栄養成分などを肝臓に運ぶ管を門脈といい、その門脈に線維が増加して(線維化)硬くなった状態が肝硬変といいます。さらに線維化が進み、中心静脈が圧迫されてしまった状態が肝硬変になります。
肝硬変になると、肝臓の基本単位「肝小葉(かんしょうよう)」もこぶのように硬くなり、肝臓表面がでこぼことしてきます。それにより、血液の流れが悪くなり、肝臓の働きがかなり低下してしまいます。
肝臓を構成している細胞は、肝細胞と胆管細胞の大きく2種類に分けられ、肝細胞は肝臓の大部分を占める細胞、胆管細胞は、肝臓で作られる胆汁という液体(脂肪を吸収・消化をしやすくなる役割)を十二指腸に運ぶ役割の管、胆管の細胞になります。
これらの肝臓を構成している細胞からできるがんを、原発性肝がんというようです。
慢性感染から、肝硬変、肝がんへと進行するには、肝炎ウイルスが関わっています。